和束コンポスト学校は、地域の未利用資源を活用した完熟堆肥を自らつくることにより、有機農業や肥料自給、地域の活性化について学ぶ場です。
全13回、座学と実習によって頭と体を使いながら学んでいきます。
「土づくり」とは何か、まずは農業用語や関連する言葉の共有からスタートします。
多様な微生物が多く含まれる完熟堆肥。
完熟堆肥を畑で施用することで、なぜ健康な「土づくり」ができるのかを考え実践していきます。
和束コンポスト学校では堆肥づくりの実習を多く取り入れています。
完熟堆肥づくりには知識はもちろん技術と感性が必要になるため、実習をとおして繰り返し学びます。
さらに実習圃場にて完熟堆肥を使った野菜を栽培し、「土づくり」の意義や実践を理解することができます。
地球温暖化や環境保全の面から、農業に対しても環境に配慮した考え方や方法が求められるようになってきました。
土壌や河川、海はさまざまな生き物の間の「つながり」によって生態系が維持されています。
身近な環境に対する意識や農業の方法についても広く学んでいきます。
和束町の環境保全の取り組みとして、家庭から出る生ごみを完熟堆肥化するという循環型の地域コミュニティづくりがあります(2023年1月現在で45軒)。
こうした実例の紹介や生ごみ堆肥の実習も和束コンポスト学校の特徴となっています。
完熟堆肥は有機農業の一つのやり方にすぎません。
しかし完熟堆肥は、環境に配慮した農業や地域内の循環型農業、地域コミュニティづくりなどに展開できる可能性をもちます。
その可能性を皆さんとともに発展させたいと考えています。
【対 象】
【募集人数】最大8名(先着順)
【場 所】 〒619-1222
京都府相楽郡和束町白栖大狭間35
一般社団法人 和束町活性化センター内
わづカルチャー 和束堆肥の会
【受講料】 全13回 15万円(分割払い可)
*受講料に含まれない実費の特別講習や無料セミナーの予定もあります
【その他】
【カリキュラム】
*日程につきましては受講生の皆様のご都合に合わせて変更も可能です。
日程 | 講義10:00~12:00 | 実習13:00~16:00 | |
1 | 4/1(土) | 全体説明・自己紹介・用語解説 【野菜編①】 培養土・育苗について | ・培養土づくり ・畑実習(種まき) |
2 | 4/15(土) | 【堆肥編①】 土の話、有機栽培について | ・堆肥の仕込み①(落ち葉堆肥) ・畑実習(定植準備) |
3 | 5/6(土) | 【堆肥編②】 堆肥の種類 【野菜編②】 夏野菜の栽培について | ・堆肥の仕込み②(土ぼかし) ・堆肥の切り返し ・畑実習(鉢上げ) |
4 | 5/20(土) | 【生ごみリサイクル①】 床材、1次処理・2次処理 | ・床材づくり ・道具ケースづくり |
5 | 6/3(土) | 【堆肥編③】 堆肥と肥料、発酵と腐敗 有機物のCNBM分類 | ・畑実習(定植、畑管理) ・堆肥の切り返し |
6 | 6/17(土) | 【生ごみリサイクル②】 和束町の取り組み | ・堆肥の仕込み③(生ごみ堆肥) ・畑実習(果菜類の誘引、畑管理) |
7 | 7/1(土) | 【堆肥編④】 発酵管理、堆肥の使い方 | ・見学(生ごみ処理施設、ゴミ焼却炉など) |
8 | 7/15(土) | 【堆肥編⑤】 堆肥づくりの問題と対策、堆肥舎の設計 | ・堆肥の仕込み④(改良牛ふん堆肥) ・野菜と堆肥の腐敗テスト ・pH検査 |
9 | 8/5(土) | 【堆肥編⑥】 小さな規模の堆肥づくりについて 【野菜編③】 秋野菜の栽培について 根菜・葉菜・果菜 | ・堆肥の仕込み⑤ (生ごみ堆肥/スタンドバッグ) ・畑実習(秋野菜の育苗) |
10 | 9/2(土) | 【野菜編④】 野菜の輪作、土壌微生物、病虫害対策 | ・堆肥の仕込み⑥(草質堆肥) ・畑実習(秋野菜の種まき) |
11 | 9/16(土) | 修了テスト対策 | ・堆肥テスト ・畑実習(畑管理) |
12 | 10/7(土) | 修了テスト | ・堆肥の切り返し ・畑実習(畑管理) |
13 | 10/14(土) | 修了研修① 三重県(予定) 行動計画発表 | |
10/15(日) | 修了研修② 三重県(予定) |
【講師紹介】
坂内 謙太郎
1975年 東京都出身。北海道大学理学部にて地質学を専攻する。大阪の製薬会社にて医療機器の開発・品質管理業務に従事。事業部解散に伴い、自らの技術を磨いて独立することを決意。
2012年 京都府南山城村にて新規就農し、主にトマトや加工品を生産する。
2020年 より2年間、堆肥・育土研究所(代表 橋本力男氏)のコンポスト学校スタッフとして堆肥や野菜づくりの指導を受ける。
ハト畑代表。コンポストアドバイザー。
松村 邦子
1971年 京都府出身。奈良芸術短期大学で建築インテリア学部を専攻。
建築業を経て花木販売・地方卸売市場に従事。
2013年 一般財団法人和束町活性化センター農園部門に入社。
和束茶を活かした商品開発、農業事業を展開。
2021年 堆肥・育土研究所(代表 橋本力男氏)のコンポスト学校を修了。
コンポストアドバイザー。
日本ハーブ振興協会PAH(プロフェッショナル・アドバイザー・オブ・ハーブ)資格を有する。
【お申し込み】
こちらのフォームにご記入の上、お申し込みください。
応募が定員に達しましたので、募集を締め切らせていただきました。(2023年2月27日)
【お問い合わせ】
〒619-1222
京都府相楽郡和束町白栖大狭間35
一般社団法人 和束町活性化センター内
わづカルチャー 和束堆肥の会
電話:0774-78-3396 平日9:00~17:00
E-mail:wazuka-g@chagenkyo.com
担 当:松村邦子